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本や漫画やゲームやら、そんなものが好きな人のブログ。たまに二次創作も。
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私の個人的バイブルになっている宮澤賢治作品。
所有するのは新潮社のものだけですが。
宮澤賢治先生は私にとって特別な方です。幼いころにとても影響を受けた人。
大人になった今でもその作品はただ名作というのでなく、それこそ聖典のように大事なものとなっています。
今回はそんな賢治先生の作品の中の詩についてのお話を。

賢治先生の文章は音の文章です。
普通、視覚に訴える文章の多いなか、珍しい聴覚の作家です。
どういうことかというと、例えば。
海を表す文章があるとする。
大体の作家が、海の色や波の様子を描き、潮騒を思わせる文章を書く。
それに対して、賢治先生はます潮騒を書く、海を形容するために、まずその音から入る。
物凄く音楽的なのです。

賢治先生はベートベンの『田園』を聴いていると、その風景が目に映るように思えたそうです。
その感覚が文章に生かされています。
最近、クラシックをまじめに聞くようになって、ますます先生の作品の素晴らしさが分かるようになりました。
クラシック音楽にはドラマがあります。
ポップスやジャズにもドラマはありますがクラシックほどではない。
音で表された人生、哲学、思想、想い、ゆっくりと、時に激しく移り変わりゆくそれら。
先生の作品もその、クラシックが持つ芸術の素晴らしさが文章で表されています。
そしてその音の芸術が一番分かりやすく表現されているのが“詩”なのです。

『丁丁丁丁丁』
という詩がある。始めて読んだとき衝撃的でした。
それまでの詩といったら、風景を例えたモノや、擬人化したもの、思考的文章で表したものだったのに。
この詩はそのとき私が読んだことのない詩でした。
小学生だったので詩といったら子供向けのそれらしかなかったのですが。
ああ。そうです。それまでこんな文章を体験したことがなかったのです。
人は視覚に頼った生活をしています。
視覚に対して聴覚はそれほど意識していないでしょう。

雀の声を聴いて雀をイメージすることはあっても、雀を見てあえて雀の鳴き声を思い起こすことがどれほどあるでしょう。
それでも聴くという行為は、視覚と同じくらい私たちの感覚の中でも、常に刺激を受けている感覚器官になります。
賢治先生の魅力のひとつはその聴覚への刺激を、文章を読むという行為で思い起こさせてくれる所にあります。
こんな作家が他にいるでしょうか。
近いところに寺山修二や中原中也などが居るのですが賢治先生ほどではありません。
素晴らしく何物にも代えがたい作家。宮澤賢治。

この方が私たちに与えてくれるものの素晴らしさは。
それこそ兜卒の天の食物のようなそれらは。
これからもたくさんの人々を祝福していくことでしょう。






 

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今回は作品ではなく作者さん括りで。
『Papa told me』は先生の代表作でだいぶ巻数が出ています。
『今年はじめての雪の日』は短編集。
papa~は始めて読まれる方は特選集で文庫四冊出ているのでそちらから入るといいでしょう。
しかしこの文庫版だと始めて出たキャラが随分と仲良さ気に出てくるのでちょっと妙な感じが;
まあ。どれも大体一話完結なのでだいたい読めてしまうのですが。

榛野なな恵先生の作品の特徴はその柔らかな絵と美しい文章です。
漫画家でここまで美文を連ねることのできる方はそうそういないのではないでしょうか。
例えば『今年はじめての雪の日』の冒頭に
“優しい言葉なんて 信じないけれど
優しい日差しなら 信じられる
一秒後に 曇ってしまうかも しれないけれど”
と、あるのがとても印象的で、素晴らしいです。
そのコマに描かれた青年の憂鬱そうな顔もとても美しい。
そして漫画の雰囲気もとても綺麗で読んでいてとても気分が良いです。
内容が少し暗いんですがね、でもそれは、雪の降る前の雲のどんより感だったり、霧深い夜のような、そんなやはり美しい暗さなのです。
美しい憂鬱。そうですね、英国っぽいです。とても。
実際作者さんも英国が好きみたいですけど。
なので結局ハッピーエンド、もしくは救いのある終わりだったりします。
絶望は無い。凄く、絶望に近い雰囲気を持っているのにけして絶望はしない。
ある意味安心して読める作品です。

この方はどこかの大学の哲学科を卒業されたそうです。
なので作品もどこか哲学的、なのですが。
悩んで悩んだ先がそこ?って、なります。
ある意味日常への回帰なのか…。ううーん。
さっきも書きましたが絶望の雰囲気はあるのに絶望はしないんです。
最後には肯定してしまう。
私には理解しがたい時があります。その思考の果てが結局それかい。
自分は哲学の素養なんて微塵もないのでこんなこと言うのはちょっとアレなんですがね。
それで、希望を持てるのか。それでいいのか。とこっちは余計悩んでしまう。
あ、因みに避難しているわけではありません。
漫画という読み物としてはとても良いです。
暗くなりすぎないし、健全だし。
私も好きなんですが、たぶん考え方が違うのでしょうね、その所為で違和感が生まれる。
表題になっている『今年はじめての雪の日』も出てくる男の子も大好きですし。
個人的に好きな『水晶時計』も読了後元気をもらいました。
たぶん、私は絶望が好きなので、最終的にどうにかして希望を見つけようとする彼らにどうしても賛同できないのでしょう。
ひねくれ者ですね。

『papa~』はああもうほんと、幼いころの憧れがそこにある!って感じです。
もう、可愛くて可愛くて、それからお父さんがかっこよくて。
いいなあ。
この作品に収められている話は、自己肯定の連続です。そんな感じ。
主人公が小学生の女の子なので、その所為かとても明るいし、余り鬱鬱していないし。
癒し漫画です。ほっとしたい時に読みます。
主人公の女の子はお母さんが居なくて、お父さんが大好きで、お母さんが居なくても、それは悲しいけど寂しくはない。
今の自分たちの生活と家庭を本当に大事にしている。
それでもそんな彼女たちへある種の愛情を持って介入しようとしてくる人たち。
理解しようとしてくれないひとたち。それらに向けての静かな批判。
そして、少数派であったり、孤独が好きであったり、なにかの枠にはまりきれない人々への、ささやかなエール。
君は君のままでいいんだよ。と、言われているような。
そういったものが目白押しで、普段世間や社会との軋轢に悩んでいる人にはとても励みになるのではないでしょうか。

どんな問題も柔らかに包む。優しくて暖かい。
外は雪、寒いけど、家の中は幸福な温かさにあふれていて、けして凍え死ぬことはない。
そんな風に思わせてくれる、榛野先生の世界は、そんな世界です。

 











プランツ・ドールとは?

愛情と、ミルクと、砂糖菓子でそだつ少女人形のこと。
とくに愛情は何よりの栄養です。
大事に育てれば、あなたに向けて最高の笑顔と幸福を与えてくれるでしょう。
しかし、ひとつ育て方を間違えたら大変なことに…?

そんなプランツ・ドールをめぐるオムニバス的な構成で展開されるこの漫画。
まぎれもなく傑作です。
愛らしいその姿はまさしく天使!
お人形好き、少女好きに堪らないこのモチーフvvv
そして川原先生の絵の繊細な美しさといったら!!
これを読まない少女好きはモグリです。

私も一体ほしいな。プランツドール。
べらぼうに高いんですけどね;

人は人との関係を築くとき、感情のみで考えることはできません。
好きなのに遠ざかったり、本当は嫌いなのに付き合ったり。
一筋縄ではいかない。
その昔、愛情さえあればよかった筈の、あの頃のようにはいかない。
男女の関係でもそうですね。
諸々の事情が本当のことを隠してしまう。
それに比べてどうだろう。この人形は。
こちらが本当に愛してあげれば、その分だけ返してくれるのだ。その美しい笑顔で。
そしてこちらが愛情をなくしてしまえば、この人形は儚く枯れてしまうのだ。
これ以上自分を癒してくれる存在があろうか。
そんなこわく的な魅力に満ちたこの人形。
それに魅せられた人々、その悲しみ、その滑稽さ。
ええ、なかなか恐ろしい漫画です。この作品。

コメディ調の物や、プランツを通して人間関係を修復させるという話もあるのですが、何よりプランツの魅力を語るのは上記のような本当に魅せられた人々の話ですね。
愛情を理解するとしてもこれはただの人形なのですよ。
造り出された存在にどんどん己をのまれていく人々。
ピグマリオン的魅力v素晴らしい。これこそ人形の醍醐味。

話しかければ言葉でなくしぐさで答えてくれる彼女たち。
言葉をほとんど話せないというのもいいですね。
何者かを愛したいという感情はそのまま愛されたいという感情につながる。
愛の願望をかなえてくれるプランツたち。
傾けた愛情の形によって少しずつ変化していく人形。
そこに映るのは、結局は自分自身なのだと気付いているのか、この人形に魅せられて人々は可笑しくもどこか悲しい。
うっふふふ。いいですねぇ。

なんだか色々書いてしまいましたが純粋に可愛い話が多いので、可愛い物好きや、少女マンガ好きの方は是非。
読んで後悔しませんよー。












エンターブレインから全三巻で出ています。
バイオロジカルホラーの傑作!(帯より)です。
凄く凄く面白いです!
ホラー好き、虫好き、SF好き、どの方にもお薦め!!
表紙を見てビビっときたら三冊まとめてレジへGOです。

軽くあらすじを述べますと。
とある名門高校に通う、虫好きの女の子が主人公でして、彼女が登校中に妙な虫に首を刺されるところから始まります。
サブタイトルは<受胎>です。
わぁ。もうこれだけでこの漫画の趣旨が見えてきますねえ。
オラわくわくしてきたぞ。
それからこの妙な虫をめぐって学園内で色々な事件が起こります。
事件の真相は生物部のメンバーが調査をしていくうちに分かっていくのですが。
その過程が素晴らしい。私は生物学に全然詳しくないので、専門用語とか分からないのですが、予備知識がなくてもこの作品を楽しむことはできます。

虫、という。私たちよりも明らかに下等と思われる生物が、自分たちを脅かすという恐怖。
しかしこの恐怖こそが人類の奢りなのではないのかと、思わせる彼らの生き様。その生きることの純粋さ。
生命の神秘にあふれた傑作です。
そこにあるのはあらゆる生物に対する愛情。憐憫。そして希望です。
人類は進化の過程であらゆるものを犠牲にしてきました。ええ、この物語も始まりはまさしくそこなのです。
進化するという罪深さ。しかし、この物語のラストはその進化にささやかな希望を託しています。
環境に適応しようとする、必死に生きようとするそのひたむきさが、結果、環境そのものを救うのだという。
本当にすばらしい作品です。

今なんだかエコブームですね。
エコと聞いたらエコエコアザラクな私はこのブームに全然のれてません。
というか、この地球そのものはここに生物なんかいなくったって別にかまいやしないんだ。って思うし。
この宇宙に生き物なんて本当は必要無い。と思う。
だから別に、たとえ地球上から人類以外の生命が絶滅し、人間だけがこの地球に残ったとしても本当は構わないのかもしれないと思う。
でも、きっと、そうなったら。人間は、人というその個体そのものがどんなに沢山増えてもきっと大変な孤独を抱えて生きていく運命になると思う。
環境を大事にしたい。人類以外の生物の絶滅を食い止めたいと思うのは。
人間が生き物として彼らに対する愛情なのだと思いたい。
そんな途方もないことをつらつらと考えてしまいました。

虫が大丈夫な人は是非この漫画を読んでみてください。








JVCワールドサウンズ
芸能の島、バリ音楽の精髄<バリ/ケチャ>
蘇る伝説のケチャ
                         より。     


あなたはケチャを知っていますか?
バリ島の合奏舞踊劇です。
世界不思議発見で観てからずうーっとちゃんと聞きたくて仕方なかったんですが今回やっとCD手に入れました!
やっぱりいい。
凄くいい!!
でも映像ほしい!!DVDとか無いのかな?
気になる方はようつべとかで検索してください。
もしかしたら出るかも。(確認してませんすいません)

このケチャ。
音声と身振りで神への祈りや神話などを表しているんですが。
表し方が凄い。
物語を語る役の人などもいるので人間の言語が目立つのですが。
普通。楽器で表す所を声で。
しかも虫の声や自然の音を人間の声で表しているのです。
聴いていると密林の中にいるような不思議な感覚に!
夜に聴くとまたたまりませんね。
ふふふ。まさしく神秘!!

うわー映像ほしい!
しかもこのCDに収録されてるのラーマーヤナだ!ヒンドゥー神話だ!!
一生に一度でいいから生で観たい演劇の一つなんです。ケチャ。
影絵も観てみたいけど…。
民族音楽もロックやクラシックとはまた違った楽しみを与えてくれる素晴らしいものです。
音楽って素晴らしい。



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