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本や漫画やゲームやら、そんなものが好きな人のブログ。たまに二次創作も。
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少女漫画は数あれど。
ここまで色々な形で“少女”を楽しませてくれる短編集はそうないでしょう。

今回は作品ごとに簡単なレビューおば。

『たあたあたあと遠くで銃の鳴く音がする』
絵本のような雰囲気の、昭和レトロな色彩が可愛らしい作品。
銃に包帯を巻いてあげる所とか、キュンとしますよ。

『花』
中原純一っぽい?
お母さんと女の子と、お母さんのお母さんと。

『はい-背筋を伸してワタクシノバンデス』
タイトルそのままなのですが。
女の子で、女であることが不快な子って、結構いるのね。
でも何時かは、生み育てるものとして。

『絶対安全剃刀』
メメモントリ!
登場人物が男の子ってところが、イノセントな雰囲気をさらに鋭利に、清らかにしています。
これが女の子だったらもっと湿っぽくなってたと思う。
是非是非。この一遍だけでも一読を!!

『1+1+1=0』
家族のお話を、かわゆく描いてます。
ちょっとした夢物語風に。
こういうお話に男の子を持ってくるのがミソですね。いい感じ。
長野まゆみの初期作品にみられる。あの雰囲気の好きな方はこの男の子好きかも。

『おすわりあそべ』 
「でも私は強い嘘つきになりたいんだ」の一言しかない。
つっぱってる女の子の話。凄く好き。

『ふとん』
お葬式の話なのだけど。
すっごいよ。表現の仕方が。もう。
舞台のようであり、映画のようであり…。

『方南町経由新宿駅西口京王百貨店前行』
『おすわりあそべ』を描いた方がこれも描いたのか…。と思うと改めて高野先生は凄いなぁと。
一般的な女子ってこんな感じ??

『田辺のつる』
女の子はいくつになっても女の子なのです。
ちょっと怖い。

『アネサとオジ』
意地悪なおねえちゃんと健気な弟の話。
おねえちゃんここまでくると人外っぽい…。
ほのぼのします。

『あぜみちロードにセクシーねえちゃん』
松任谷由美!!って感じ??
青春モノです。

『うらがえしの黒い猫』
魔術と少女と夜の夢。
ちょっとダークな雰囲気が堪りませんvv
だいぶお気に入りな作品のひとつ。

『午前10:00の家鴨』
この本の中ではちょっと大人な女の子のお話。
ふわんとしてます。でもちょっと毒も??
恋愛のお話なので小夜吉にはよく分からないのですよ…。。

『早道節用守』
山東京博原作らしいです。詳しくは知りません。
雰囲気的には一番始めの『銃の鳴く』に似ている感じ?
でも和風。江戸時代のお話。落語??

『いこいの宿』
アネサとオジふたたび。
前よりももっとギャグはいってて、笑えて癒される。
アネサかわいい。

『うしろあたま』
ヒンシュクかうのが分かっててもあえて言う。
ツ・ン・デ・レ………!
この気持ち分かる女子って結構いると思うぞ!!
男子も一応読んでおけ!後学のために。。

『玄関』
ひと夏のワンシーン。
いきなり雰囲気が変わります。
主題が内面から少しだけ外側へ行っているような。
ラストでちょっぴり、少女は大人になるのですね。


淡々としたリズム感のある、心地よい作品の多い高野文子先生。
先生の作品にご興味のある方は是非この一冊から。
きっとお気に入りの“少女”が見つかるはず!!
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『姉飼』『キューブ・ガール』『ジャングル・ジム』『妹の島』収録。
文庫版の解説は大槻ケンジです。
 
表題作『姉飼』は第10回日本ホラー小説大賞受賞作らしいのですが。余りホラーっぽくありません。
それは他の作品にも言えます。これらの作品から伝わる恐怖はホラーとしての恐怖というよりも。
狂気じみた世界観からにじみ出る不安感でしょうか。
この一冊に込められている作品たちは、シュールというか、絵画で例えるならダリやキリコを思わせるような雰囲気を持っています。
そしてとても悪趣味です。思わず吐き気を催すほどの、悪趣味さ。
そういったものが好きな私には堪らないものでしたが、普通にホラーを読もうとしてお手に取った方は少し物足りなく思うかもしれません。
構想・展開共にそれほど綿密に練られているわけでなく、直ぐに先が読めてしまいます。
淡々としている。静けささえ感じる時もある。
しかし、だからこそ、そこから滲み出る狂気が映えるのです。
読んでいて実に美しいと思いました。品の良ささえ感じます。
悪趣味と狂気を楽しみたい方に是非お勧めしたいですね。
 
それから、文章については少し、SFチックな印象も受けました。
著者の遠藤徹先生が大学の先生をしてらっしゃるらしく、著者紹介分に先生の書いた評論の題名が載っているのですが、その題名が何だかSFっぽかったので。
この著作にも影響が出ているのかもしれません。
小夜吉さんはもちろん遠藤先生のこれらの評論読んだことが無いので分かりませんが。。
あくまで印象として……。
 
個人的に好きなのは『妹の島』
虫がいっぱい出てきますし、描写も美しいので。
『ジャングル・ジム』も好きです。不安感ではピカイチ。いい感じで暗い気分に浸れます。
只やっぱりどの作品もことごとく悪趣味ですので、悪趣味なことが苦手な方はちょっと控えた方が良いかもしれませんね。

 
この二冊は寄生虫について、又寄生虫にまつわる逸話を集めたエッセイ集です。
どちらも研究に対する熱意と愛情が感じられ、読み物としてとても面白いものになっております。
内容的には結構かぶる部分が見られますが、文章から受ける印象が違うので読み比べると更に面白いかと思います。
個人的には『おはよう』→『笑う』の順に読めば理解が深まるかと。
私は逆に読んでしまったんですが;;



『おはよう寄生虫さん~世にも不思議な生きものの話~』 
目黒寄生虫館館長 医学博士 亀谷了:著
 
まずはこちらから、亀谷博士は戦中戦後に医療に携わった、人生経験の豊かというか、厳しい時代を生き抜いた方です。
おまけに幼少時代に兄弟を寄生虫が原因の病気で亡くし、祖父もマラリアで亡くしております。
戦中は満州にて壮絶な想いをしたそうです。
その他にも、寄生虫によって命を落とした患者たち、必死に治療に励む医師たちの描写が生々しく、鬼気迫る様相を呈しているのですが。
博士、実に飄々としてらっしゃる。
寄生虫との戦いは、おそらく現代では考えられないくらい壮絶で、それこそ寄生虫は身近な人類の敵だったのでしょう。
しかし、博士は寄生虫を決して憎んでいはいない。むしろ、愛情を持って接してらっしゃる。
博士は題名にある様に、朝目が覚めると「虫たちよ、おはようさん」と心の中で呟くのだそうです。
そして四六時中虫たちの事を考えてるのだそうです。
博士はお医者様です。寄生虫を退治するお仕事をしています。そんな博士は寄生虫に寄生された魚介類や動物の標本を集め、寄生虫博物館を造りました。
実際、寄生虫博物館にある標本は種類も多く、素人目にも状態が良いですし、何より面白いです。
人に害なす虫。というより、面白い虫たちという印象を深く受ける。不思議な博物館です。
この著作を読んで気付きました。あの博物館が何となく温かみに満ちてたのは、その研究対象に対する愛情の為だったのですね。
まあ。グッツまで作っちゃうんですから、スタッフのみなさん余程寄生虫が好きなんだなとは思ってましたが。
この著作にも、寄生虫との壮絶な戦いの場面も描かれているのですが、姿の美しい寄生虫、生活様式の面白い寄生虫、宿主と良好な関係を築く優しい寄生虫など。
本当に個性的な寄生虫たちの紹介が愛情に満ちていて。
彼らが時に私たちに危害を与えるのも忘れてつい、可愛いな。なんて思ってしまう。
不思議な本でした。
文章は学者さんらしく、硬くて端正。大変読みやすいです。



『笑うカイチュウ~寄生虫博士奮闘記~』
藤田統一郎:著
 
こちらは『おはよう』よりも軽め。文章もユニークで読みやすいです。
そしてもう藤田博士が「寄生虫大好きー!!!!」って感じで、何かこの人、人間よりも寄生虫の方が好きなんじゃないかなとか思っちゃいます。つい。
患者さんそっちのけで寄生虫の生態研究してそう。実際。その気があるような、ないような?
始終笑いがこみあげてきてしまう。本当面白い。
寄生虫自体も面白いのですが、それを取り巻く人々が又実に個性的。
朝からウンチ集めお疲れ様です。でもお巡りさんもお仕事なんです。キレないであげて下さい。
もちろんメインは寄生虫なので、そちらの記事も豊富。
海外へ良く出かける方、グルメ大好きな方。必読。
思わぬ形で人類は自然界からしっぺ返しを食らうことになるわけですね。反省。
まあ。小夜吉は日本どころか関東からも殆ど出たことが無いんですが…。
生肉生魚大好きなので、気をつけたいと思います;;
 
**********************************
 
どちらの著作も、寄生虫への愛の溢れる興味深い本です。
そして何だかロマンチックだと思います。
あー、と。どういうことかと、いいますと。
博士たちの研究対象である寄生虫は人類に時に害なす生き物で、博士たちのお仕事は彼らを研究し、駆除することにあるのですね。
こんなに大好きなのに……。愛する虫たちを自らの手で殺めなければならない。博士たちの苦悩!!
なんて悲劇!ロ○ジュリよりも濃厚なドラマです!!!
…………すません。
あの。本当に普通に面白いので。興味のある方は是非、読んでみて下さい。
 
 
 
 
 
蛇足;
『おはよう』に妖怪好きとしてちょっと見逃せない記述を見つけたので書いときます。
この本に亀谷博士が懇意になさってる船長、村上人声さんが人魚を見た。というお話が載っています。
コラム名は『人魚を見たい、そのシラミはもっと見たい』です。
その中の人魚の描写がとても興味深い。
その部分だけ抜粋させていただきますね。
“全体として、顔とか腹という体の前面に当たる所は白くて、頭部から背中は黒色である。ウロコは無いが短い毛が生えている。ちょうど豚のような毛だそうだ。顔は人間そっくり。耳の記憶はないが、目はパッチリ開いて動物の眼である。歯は白くて人間そっくり。肩には手のひらのような腕がついていて爪と水かきがある。腕には白い大きな乳房が二つ付いているから、まさに女性の上半身にそっくりである。腹は真白で美しかったという。後頭部には毛が生えており、尻尾は魚のようである。”
アラブでご覧になったそうです。ちなみに泣き声は「オギャー」と赤ん坊そっくり。
個人的に、日本の八百比丘尼等にみられる人魚伝説において描かれる人魚の描写にそっくりだと思わるのだけど。どうでしょう??
思わぬ収穫にほっくほく。寄生虫関係なくって申し訳ないですが;
おまけにシラミがついてたらしい。シラミ……。人魚にシラミ…………。
実に妖怪チックじゃあないですか!!!シラミ!!!!
 
 
 
 
 
サイッコーでした!!!
サウスパークは何時もめちゃくちゃ面白いんですが、この映画版もストーリーはもちろん映像も音楽もメチャ豪華で楽しいー!!!!!
始終馬鹿馬鹿し~くもお下劣に進んでいくのですが、しっかり社会風刺も盛り込まれてて、観ててスカッとするんですよ。こいつら!!!
自分が言いたい事ぜ~んぶ言ってくれたって感じ。
いつも以上に皮肉が利いてるしww
ただ何故に日本語吹き替え関西弁なの……?
英語と字幕で観た方が確かに面白いけどさ。
特に映画版は歌って踊ってなシーン多いから。
 
お下劣映画の所為で子供たちの素行が云々。というサウスらしいテーマで始まった本作。
その騒ぎがどんどん大きくなってカナダへの宣戦布告、地獄のサタンやフ●インまで巻き込んだ大騒動に!!!
ええええぇぇぇぇぇぇ!!!!ってなるこの自由すぎる展開。期待通り!
いつもよりずっと時間がある分、どんどん騒ぎがでかくなってく様とか、保護者・子供達・カナダ・地獄。それぞれの思惑が交錯して、話に重みが出てくる所とか本当に見事で。
サウスならではの魅力たっぷりでした。

本放送観たこと無い人でも、きっと楽しめる…かな?
人を選ぶ作品かもしれないけど。
サウスに興味あるって方はここから入っても良いかもね。
 
 
続きでネタばれあり、ちょい趣味に走り気味な感想です。
 



水木しげる、養老孟司、中沢新一、夢枕獏、アダム・カバット、宮部みゆき、山田野理夫、大塚英志、手塚眞、高田衛、保坂正康、唐沢なをき、小松和彦、西山克、荒俣宏、尾上菊野介。
 
ぱっと名前だけ見てみても、本当に色々な分野でその人ありといわれる名士揃い。読み応え抜群です。
この著は我らが京極先生が彼らとともに妖怪を語る。対談集であります。
京極先生の対談スタイルは実に巧妙。相手から必要な情報を導き出すのが本当にお上手でらっしゃる。それでいてちゃんと自分の見解や意見を交えてみたりして。
 
一通り通して読まれればお分かりになると思いますが、先生、相手によって対談スタイルを変えて話されております。
なので章ごとにその雰囲気が全然ちがう。
相手の専門分野によって話題を微妙にずらしたりして、面白いのです。あくまで主題は妖怪なのですが、スポットの当て方がそれぞれ違う。
これが本当の“対談”なのですね。
この一冊で妖怪をあらゆる角度から見ることが出来る。妖怪入門書としても良いですし、妖怪に対する認識を深めるのにも一役買います。京極ファンならずとも妖怪に興味のある方なら是非、一度目を通してみて下さい。
 
そして妖怪でなく“京極作品”をもっと深く読み解きたい。という方にもこの本は役立ちます。対談初出年度が1997~2004年。文庫版特別収録『尾上菊野介』が2007年。先生が『姑獲鳥の夏』を出版したのが1994年、『邪魅の雫』出版が2006年です。巷説シリーズは1999~2007年。つまり、対談中これらの作品を出筆中だったりするのです。なので、ちらり、ちらりとその時書いてらっしゃる著作の構想について話されたりして、とても興味深いです。それだけでなく、対談の節々から先生の作品世界の骨格が見え隠れしたりして、京極ファンとしては堪らない要素たっぷりです。身悶えます。
 
とはいえ私の知識と読解力では、先生の作品を本当に把握することなど不可能に近いのですが;;残念ながら。
そんな私でも先生の妖怪に対する、また作品に対する思想や観念なども垣間見ることが出来る。この本は確実に京極作品への考察に欠かせない一冊でありましょう。
 
 
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