『夏の夜の夢』
始め物凄く好きだったのにラストがちょっと物足りなかった…。
劇の中で劇をやるって、面白い演出だと思いますが。
ヘレナのその後が気になります。
ちゃんと幸せになれたのだろうか…。
結構ちゃっかり者な妖精王も良いですが。
パック萌え!!パック超かわいい~v
動画でダンス観たらもっと惚れた!
メンデルゾーンは何度聴いても良いですよね。
恋愛パニックもの、ということで、ぐるぐる人間関係が変化していく様はまるでメリーゴーランド?
可笑しくもロマンチックでした。
何となく、漫画で読んだら更に面白そうだと思います。
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『あらし』
展開のバランスが凄くいい。
途中でストーリーも破綻することなく、完璧にひとつの物語として完結しているのも良い!
そして何よりプロスペローがカッコイイvv
政治そっちのけで魔術の勉強とか、若干、追放されても仕方ないのじゃない?と思わせる所もあるのですが。
いかにも学者肌っぽい話し方とか、いちいちツボ、渋い。
そしてプロスペローの使役する妖精、エーリアルの優雅さと、怪物キャリバンの道化っぷりも素晴らしい。
魔法の世界が大好きな私は大満足です。
幻想的な雰囲気と、殺伐とした王権争い、そして恋人たちのロマンスと。
沢山詰ったこの作品。
ラストもやってくれますよ、この小父さま。
シェイクスピアに興味がなくても、ファンタジー好きなら必読の一品です。
田辺先生と言ったら古典のイメージがあったので。
読んでる間はずっと、源氏物語が頭の上でふわふわしてました。
私は関東の人間なので、大阪弁も京都弁も違いがよく分からないし…;
元々映画の『ジョゼ虎』が大好きで。
でも、原作と映画は違うのだろうな、と今まで興味をそそられなかったのですが。
なんとなーく、自分の中で乙女チックな感じがブームで、少女マンガでもと思ったのだけど、私、少女マンガでしっくりくるのって本当少ないのよねぇ、と考えてた所。
そういや、思春期の頃の私って、少女マンガよりも女性作家小説にはまってたのじゃない。
ということに思い至り、更に職場の人と「ジョゼは良いよ」という話をしたばかりだったので、手をつけてみました。
つまり、そんな気分の時に読むといいですよ、この作品。という事です。
九品の短編、それぞれ、女性の揺れ動く気持ちが可愛らしく、色っぽく描かれていて、思わず赤面しちゃいます;
まさに少女漫画の世界。でも、少女の読み物ではない。
大人になった少女の物語なのかなぁ。
大人の女性から、少女時代の香りを感じるのって、結構難しかったりする。
でも、田辺先生の描く女性たちは、心の中にちいさな女の子が居るのです。
その部分がとても愛おしくて、切ない。
田辺先生は心の柔らかい所を突いてくるのがお上手でいらっしゃる;
それでいて優しいんだ。
ぎくっとしたり、ひやりとしたり、ちょっとそこはそっとしておいて欲しいなって所までも、ぐいぐい突っ込んで来られるのですが、嫌じゃないんです。
むしろ快い。
癒されますv
暖かな気持ちになりたいとき、とても良い作品だと思います。
ケルトだけでなく、アイルランドに伝わる民俗的な妖精物語を集めた作品。
創作的でなく、昔話の雰囲気を十分に味わえる素敵な本です。
もちろん、民俗学としての妖精についても考えさせられる所もあります。
日本のこぶとり爺さんによく似た話があったりしてね。
私たちのイメージする妖精と言ったら、ひたすらメルヘンで愛らしくて、美しいものとしてとらえがちですが。
実際の妖精さん達は、可愛らしくも怖ろしい存在だったりします。
「神に救われることはないけれど、地獄に堕ちもしないものたち」という文章が、とても的を射てるなぁと。
そして、やはり、西欧人にとってキリスト教は切っても切れない存在なのだな、と再認識。
アイルランドでは、彼らにさえ「妖精達に神の祝福を」と声をかけるらしいです。
そして、この本によると、妖精達とはかつての土地の神であったという。
他では、民間信仰で崇められていた神々は、どんどん地獄へ追いやられていったというのに、珍しいですね。
それにはこの地にキリスト教が伝えられた際に、関係あるというのですが。
詳しくはこの著書で;
夢物語としての妖精でなく、民間伝承・神話等が好きな方にお勧め。
もちろん日本の妖怪ファンの方にもね。
『ジュリアス・シーザー』
いかにも歴史物!って感じでした。
当時でもシーザーは歴史的に有名な方だったのでしょうね。
そして、ある程度のローマ時代の知識は普通、劇を観る様な人達は持ち合わせているものだったのでしょう。
結構、みんなシーザーとかアントニーの事は当然知ってるよね?的な雰囲気が。
シーザーがどんな人間だったのか。
劇中ではそれほど印象的に描かれて居りません。
ただ、シーザーを愛した者もいましたが、好まない者もいた。
そして彼自身を憎んではいなかったが国の為に彼の命を奪ったものが居た。
なぜ、ブルータス達はシーザーを暗殺しなければならなかったのかについては、詳しくは説明されません。
シーザーを殺し、その為に国を追われ、最後にはその身を滅ぼす。
それまでが、どこかおかしく、そして哀しく描かれています。
なので悪役と言える人物が居ません。
一体、誰が悪かったのか、何が原因でこの悲劇が起ったのかについては。
脚本にはその答えの様なもの、シェイクスピアご本人の考えなどは読み取れず。
事象をひたすらドラマチックに描いているのが。
とても素敵。
読みやすいです。
歴史漫画や映画が好きなので、色々と発見がありました。
『ハムレット』
物凄く面白かったです!!
今まで読んだシェイクスピア作品の中で一番好きかも。
全体的に何と言うか、混沌としていて、騒がしい。
読む人によって意見が分かれるというこの作品。
狂気と悲劇を愛する私には素敵な狂奏劇という印象を受けました。
何となく、ベートーベンの『月光』が似合う様な感じ?
オフェーリアとガートルードという、あらゆる作品でモチーフにされている女性を確かめられたのも嬉しかったです。
「尼寺へ行け!」というセリフもこの作品だったのですね。
この、ハムレットという青年も大変面白い人物で。
正気なのか狂ってるのか、よく分からない。
そういえば、この作品にはこれまで読んだ作品にあったユーモラスな雰囲気をまったく感じなかった。
シェイクスピアって、どこかしらに可笑しさを感じさせる面白さを作品に含ませているのだと思ってたのだけど。
この作品に流れる空気は生ぬるい闇の様な、暗澹としたもので。
ちょっと意外です。
でも人によってはオフェーリアの様子なんかは笑えたりするのかな?
ともかく、シェイクスピア悲劇の中ではこの作品がぴかいちだと思います。
舞台や映画だとどうなるのかも気になる~。